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永の筆順

基本筆画を理解する入口として定番の字です。

永の筆順の答え(全5画)

永の筆順は:点(丶)→ 横折钩(よこおり+かぎ)→ 横撇(よこ+左はらい)→ 撇(ひだりはらい)→ 捺(みぎはらい)の5画です。

1. 点(丶/diǎn):上部のやや右寄りに置く斜めの点。

2. 横折钩(héng zhé gōu):短い横→縦→かぎ(はね)を一筆で書く、字全体の背骨。

3. 横撇(héng piě):左側。短い横から左はらいへ、一筆で書く。

4. 撇(piě/左はらい):右側のやや上に置く短いはらい。

5. 捺(nà/右はらい):右下へ伸びやかに払って締める。

ピンインは yǒng。書道の入門で必ず出てくる字で、「永字八法」はこの一字で八つの基本運筆を説明します。画数は少ないですが、どの画にも意味があり、順番は絶対に変えられません。

なお、この記事の筆順は中国大陸の『現代漢語通用字筆順規範』に基づいています。日本の漢字教育の書き順とは異なる場合があります。

5画ずつ詳しく見る

第1画・点:上部のやや右寄りに、斜めに筆を落とします。八法では「側」と呼ばれ、水の一滴が斜めに落ちるイメージ。真正面に書かず、少し傾けると姿勢が出ます。

第2画・横折钩:字全体の背骨で、いちばん間違えやすい画です。まず右へ短い横を書き、筆を止めて折れ、下へ縦画を真っすぐに送り、最後に左へ小さくかぎを出します。横・縦・かぎを途中で筆を上げず一筆で書き切るのが条件です。

第3画・横撇:背骨の左側、中央あたりに書きます。右へごく短い横を入れてから折れて左下へはらう、これも一筆です。左部分の開き具合はこの画で決まります。

第4画・撇:右側のやや上に、短く切れ味よく左下へはらいます。左の横撇と左右で呼応させます。

第5画・捺:右下から筆を入れ、軽くから重くへ、最後に筆を止めて捺の脚を出します。八法では「磔」。この右はらいが安定すれば、字全体が立ちます。

よくある3つの間違い

間違い1:横折钩を二筆に分ける。横を書いて筆を上げ、縦かぎを別に書くと、5画が6画になってしまいます。横折钩は一つの複合画なので、息を継がず一筆で書きます。

間違い2:横撇を横と左はらいの二筆に分ける。横折钩と同じく、横撇も複合画です。分けると字の中央がばらけ、画数も合いません。

間違い3:点をど真ん中に置く、あるいは順番を崩す(先に縦かぎを書いて後から横を足すなど)。「永」は一画ごとに順番が決まっていて、一画狂うと後の全部が書きにくくなります。

永字八法:なぜ「永」から練習するのか

「永字八法」とは、「永」の一字に八つの基本運筆が含まれるという考え方です。側(点)、勒(横)、弩(縦)、趯(かぎ)、策(右上がり)、掠(長いはらい)、啄(短いはらい)、磔(右はらい)の八つ。昔から書道の最初の一課とされてきたのは、この一字を練習すれば基本の運筆をすべて一通りなぞれるからです。

注意したいのは、八法は「運筆」の概念であって画数ではないこと。「永」は筆順どおりに数えると5画ですが、横折钩の中に横・縦・かぎの三つの運筆、横撇の中に横とはらいが含まれるので、5画で8種類の手の動きが練習できる計算になります。

「永」と「水」は近い関係にあります。「水」は「永」から頭の点を取った形で、中央の幹は横折钩ではなく縦かぎですが、「まず中央、次に左、最後に右」という展開のリズムはまったく同じです(詳しくは水の筆順の記事を参照)。二字をセットで練習するのがいちばん効率がいいです。

覚えるための練習法

第一歩:横折钩だけを抜き出して20回。「横→折れ→縦→かぎ」が一筆で形になり、途中で筆を上げないようになるまで繰り返します。この一画が書ければ、「永」は半分終わったようなものです。

第二歩:字全体をなぞり書き5回。「点、横折钩、横撇、撇、捺」と声に出しながら書いて、5拍子のリズムを手に覚えさせます。

第三歩:1日3行、速さより正確さ。一週間したらお手本を隠して暗記書き。つまずいたらアプリで標準の筆順アニメーションを見て、画面に合わせて空書きを2回してから紙に書きましょう。

きれいに書く構造のポイント

順番が合ったら、次は構造です。「永」の構造のコツは「中央を締め、左右を開く」。中央の横折钩は安定させて締め、左右の横撇とはらいを外へ広げると、字が散らからず詰まらずに収まります。

頭の点は中心線の真上に置かず、少し右へずらします。下の幹の重心とずれることで字に姿勢が出ます。点が縦画の真上に来ると、字全体が棒立ちに見えます。

左右は対称ではありません。左は横撇の一画だけ、右は撇と捺の二画。だから右側を全体に少し重く、少し低めに書き、捺の脚が字の最下点になります。書き終わったら字を遠くから眺めて、重心が安定し四隅が充実していれば合格の「永」です。

答えを知って終わりにしない

記事でルールは確認できますが、書き順を定着させるにはアプリで標準アニメーションを見て実際に練習するのがいちばんです。

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FAQ

「永」は何画ですか?
5画です。順に、点、横折钩、横撇、撇、捺。横折钩と横撇はどちらも一筆なので、分けて数えないよう注意してください。
なぜ練習はまず「永」からと言われるのですか?
「永字八法」があるからです。「永」には点、横、縦、かぎ、右上がり、長いはらい、短いはらい、右はらいの八つの基本運筆が含まれ、練習すれば基礎を一通りなぞれます。
「永」の第2画は何ですか?
横折钩(𠃍)です。横→折れて縦→最後にかぎ、を一筆で書きます。二筆に分けるのが典型的な間違いなので、特に注意してください。

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